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もう、8月‥‥

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 この数年、水害や地震が多いような気がします。降雨量も、90ミリ/hという数字が出てきて、「観測史上初」という言葉を良く耳にするようになった気がします。 水の少ないオーストラリアでの洪水の話があれば、ヨーロッパでは猛暑続きで45度とか。
 日本の社会は、地震で刈羽崎原子力発電所が崩壊し、「スリーマイル並み」とまで海外のうわさは立ちました。総ては想定外で、予想を裏切った結果でした。
 もっとも危惧される原子力発電所は浜岡。対策を打てるのは、電力会社と国策推進の国のみです。賢明な判断を下してほしいものです。
 今回の地震でも発電所の人的対処は随分いい加減な様子が、刈羽崎でよ~くわかりました。
 危機管理ができていないのは、お粗末内閣のみならず、です。
 自民が崩壊しただけで、民主に力があったとも思われず、病との闘いで議員職を得た人もいらっしゃいました。本来、弱者である人々が前面で闘わなければならぬほど、日本の政治力は落ちてしまった、とも言えるのかもしれません。私の政治のイメージは、「夜討ち朝駈け」だったわけですから、政治家は並の体力ではない、と私は信じていたのですが‥‥。
 7月には河合隼雄氏、小田実氏など著名人が何人も亡くなり、私には邦楽奏者の高田和子氏が56歳という若さでお亡くなりになったことがショックでした。現代曲でも三絃の魅力を活かした演奏家として、伝統の魂からスタートした次の発展を感じていました。最後の演奏会は数年前の彼女の個展でしたが、邦楽器の音色が新しい世界に入り込む、とても印象に残ったものでした。残念でなりません。次の世代が引き継ぐ事が大事なのでしょう。
 そんな低迷した7月、最後にはちょっと素敵なコンサートに出かけました。<東京の夏>音楽祭2007。<東京の夏>は毎年とても興味を惹かれるものが多いのですが、2か月弱の間にいくつもの魅力あるコンサートがひしめき合います。今年は「ヴードゥーの儀礼音楽」と、「キューバのヌエバ・トローバ」の2つだけ出かけました。キューバ音楽は今年は相当人気のようですね。
 私は、セザリア・エヴォラ(西アフリカ、セネガル)という女性の歌手が好きなのですが、彼女の曲はキューバ音楽のジャンルに入ってくることが多く、私もキューバ音楽になじみができていました。そして、いつのまにか私も、はまっているではありませんか!
 ライブにはなかなか出かけることは出来ないけれど、HP上で、いつも鋭いモノローグを書いておられる八木啓代さんが今回の<東京の夏>のキューバの企画です。
 きっといいだろうなぁ、ぐらいに思っていたら、もう大ヒット!
 いやぁ、よかった。若い子たちだったら、音楽をどんどん盛り上がらせていくだろうけれど、素敵なおじさま方のギターと歌は、90%のノリを大切に、決して爆発させずに、私たちをぐんぐん引寄せていきます。
 キューバという国でのライブだったらまた別なんだろうけれど、きれいな照明付きのホールでのおしゃれな感じの演奏は、こんな感じの引き込み方もあるんだろうなぁ。
 昨年もこのホールでクルドの音楽を聞いたのだけれど、(2006/7/27「7月のアート」で触れてます。)その時は、そのホールでの演奏に限界も感じ、でも想像力だ!って思い直し、多文化に触れる機会を持てれば、異文化を理解しあうことができるのだ、と心に留めました。
 キューバ、コスタリカ、それに中近東など私にはとても遠い国だけれど、気になる国です。
by artemis-journal | 2007-08-04 08:53
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