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カティンの森

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 「鉄の塊を渡されて、よろけてしまった」というのが映画を観終わった後の感想です。実際、帰りは歩く時、ふらついてしまいました。

 80歳を超えたポーランドのアンジェイ・ワイダ監督。
 『カティンの森』
 カティン事件とは、ソ連とドイツに侵攻されたポーランド将校の、大虐殺事件がだそうです。世界史を学んでいない私は、この年にして初めて知った史実。

 共産主義ソ連とナチスドイツとくれば残忍さの極みです。
 
 「両親に捧ぐ」と始まるこの映画。
 ワイダ監督の父がこの時のポーランド将校だったことがわかりました。4000人以上の虐殺されたポーランド将校の一人。

 2007年(監督81歳)に完成したこの映画、主人公の女性は母がモチーフになっているのかもしれません。
 「真実を!」という子の強い信念があってこそ生まれた作品です。

 映画の中での女性たちの言葉が心に残っています。

  「殺害者より被害者に寄り添っていたい」

  「違う思い(ソ連側・ドイツ側)でもやることは同じ(殺害)ね。」
by artemis-journal | 2009-12-15 00:41 | 映画
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