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深まりゆく秋

 この季節、意味もなく、なんとなくしんみりしたりています。11月は小田まゆみさんの展覧会で、京都を数日訪れて、静かな町並みを歩き、いろいろ思うことがありました。
 東京にいると滅多にお目にかかれない道祖神やお地蔵様、そして小さなお社。
 京都の裏通りを歩くと、そういうなじみの薄い風景が印象に残ります。
 家を一歩出ると、町角の神様や仏様に見守られて育つ子供たち。「だーれも見てない」なんてことはありえないのです。人の目でなくとも、見守られて育つ、っていうのは、東京の子とは違う文化を身につけるだろうなぁ。
 小さな商店が並ぶ町並み。そこには必ず人目もあり、あちこちに会話が生まれています。「店先」というのがないデパートやスーパーマーケットのような箱型の店では、道行く人が立ち止まってオープンな会話は聞こえてきません。
 「来年は壊されてるかもねぇ」と思う位の古い番台のあるお風呂屋さんにも行きました。そこでも「今日は遅いんだねぇ」と常連さんたちの声。我が家の近くにも古いお風呂屋やさんがいくつかあるけれど、これほどの古さを保っている所はさすがにないですね。
 展覧会場だったギャラリーTerraも、元写真館だったそうですが、古い洋館作りで、大切に使われています。
 東京は空襲があったせいでしょうが、あまり時代を感じさせるものがないのが残念です。
 江戸の風情の残る浅草寺界隈ですら、外国人が好む刀や日本人形などの安物ばかりが目立ち、私に今ひとつ興味がわきません。
 毎日「あー、もうこんな時間」と思う日々。私はこんな生活でいいのかしら?(良いわけなどないが、どうしたら?)自問自答です。
 日中は北野天満宮界隈をゆっくり歩いた1時間ほどがあり、夕方は搬出のための荷造りにせっかちに動き、京都駅構内を走り抜け、新幹線に飛び乗った、日帰り京都の1日でした。
by artemis-journal | 2004-11-22 22:51
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