<   2010年 10月 ( 6 )   > この月の画像一覧

 映画 瞳の奥の秘密

  お気に入りに入れてね! リンクもうれしいです。
☆★アルテミスのトップページへどうぞ。★☆
★☆「月のやさしさ」のダイレクトショップはこちらです。★☆


 『瞳の奥の秘密』
 これほど心に浸みた映画は久方ぶり。1974年の事件を始まりに2000年頃までを描いたアルゼンチン映画(スペイン語)。サスペンスとロマンと言う謳い文句があったら、普段は気が進まないのですが、この映画はまさにサスペンスとロマン。そして、この映画にはまってしまいました。

 サスペンス:南米での殺人事件のカギをこじ開けるのは写真に写っているゴメスの「視線」から。たったそれだけで犯人に違いないと読む刑事裁判所職員エポスシト。その上司の女性のイレーネもゴメス本人の眼差しから、犯人に間違いないと確信を持つ。逮捕後、殺人犯でありながらも釈放されてしまう当時のアルゼンチン社会の矛盾や、世界初の女性大統領が誕生した時代の事情を知ると、映画への共感が増してきます。

 事件の鍵である眼差し、それだけでなく、すべての登場人物の「瞳」が語りかけています。

 ロマン:エポスシトとイレーネの仕事を通してお互いの心が重なりながら、そうはいってもいろいろ事情もあり…。25年経った後もその想いは消えることはない。男と女の学歴格差…。

 退職後のエポスシトが25年前の未解決の殺人事件とイレーネへの思いを、小説にしようと取り組む。その小説の結末が、現実として納めるべきところに納まっていく。エポスシトの言葉「過去じゃない、今も続いている」。

 落ち着いたピアノ曲が流れ続け、この色合いがまさに大人のロマンの色。人の生活、心のありよう、権力社会での身の置き所など、全体を把握できるように描かれていることで、凶悪な事件なのに重苦しさを持たずにいられる。観る者が客観視できるように仕立てられているのだろうか、それとも監督の人格のなせる技。

 サスペンスは単なる殺人事件に終わらぬ結末で、心理学的な目で見た場合に、こういうストーリーが“本当”なのかもしれない、と思えてきます。

 おりしも、裁判員裁判の「求刑・死刑」というニュースが話題になった日。映画の結末から、きっと「死刑」以上の刑が存在するに違いない、と思ったのでした。
[PR]
by artemis-journal | 2010-10-26 17:46 | 映画

おいしい秋、沼田のリンゴ園

  お気に入りに入れてね! リンクもうれしいです。
☆★アルテミスのトップページへどうぞ。★☆
★☆「月のやさしさ」のダイレクトショップはこちらです。★☆


 連日のクマ報道、「あ、昨日の沼田じゃない」とびっくり。沼田のリンゴ園にクマ現る! 
 赤城山(群馬)の麓、沼田はフルーツの里に立ち寄った先週末。子どもの頃からの好物はリンゴです。好きだった国光という品種、アメリカのマッキントッシュ…。
 リンゴ畑は手入れのしやすいようにと、枝を横に這わせているので、リンゴ狩りも人の背丈。陽光と紅玉を一カゴ分、リンゴ狩りをさせて頂きました。
b0002916_1558456.jpg

b0002916_1682553.jpg



 朝食のフレッシュなリンゴは陽光、そして紅玉は加熱して頂いています。加熱したリンゴは香りも増し、アツアツが恋しい季節になってきました。
 薄くスライスしたリンゴ(紅玉)を3分ほど電子レンジでチンするだけで、短時間だから、鍋を使うよりいいと思います。(肉や魚を電子レンジで調理、というのはたんぱく質の変性もあると思うのですが、アクの少ないフルーツを短時間はいいかな、と思っています。)
 この加熱したリンゴ、一日ぐらい経つと、赤い皮の色が全体になじんで、ピンクになってとってもきれい!
b0002916_1652749.jpg

 芯をくりぬいた昔ながらの焼きりんごは、何個も作るのであればいいけれど、オーブンを使う時間が長くなって不経済。砂糖やバターを使うとカロリーも気になるので、この数年はシンプルに加熱するだけにしています。
 鮮度の落ちたボケてしまったものも、料理で生き返るしね!おなじみのサツマイモと紅玉にレーズンorドライのプルーン。これも秋の味覚。

 ジャムやコンポートの作りに、リンゴや柿を用意しています。柿のジャム、ってまだ食したことないので、うまく行くかなぁ…。ちょっと心配。熟すのを待つ柿はいつ買ったのか忘れてしまいました。毎日眺めて置物になってます。

 凝った料理を楽しんだり、パーティ三昧の20代の頃とは好みも変わったのでしょう。おいしさの基準がシンプルになりました。あれこれ混ぜ合わせてソースを作るより、できるだけ、ひとつひとつの野菜が自己主張するようなお味が好き。料理が面倒になった、という感じもしなくはないですが…。
 先日お目にかかった方は、まずいものを食べたくないのよね、とおっしゃいます。まったく同感。感覚が鋭利だと、舌も肥えているはず。逆も真なり。

 ところで、蒸しリンゴってどうなんだろう…。水っぽいような気がするのです。

 
b0002916_16143499.jpg
スタートしたばかりの玉原のもみじの紅葉です。
[PR]
by artemis-journal | 2010-10-21 16:19 | おいしい

吉祥寺 ボガ

  お気に入りに入れてね! リンクもうれしいです。
☆★アルテミスのトップページへどうぞ。★☆
★☆「月のやさしさ」のダイレクトショップはこちらです。★☆


 前回、新宿ベルクに続いて、老舗のことを。
 吉祥寺のBar Boga

 学生時代、ご縁のあったお店にはジャズ喫茶、名曲喫茶などなど。吉祥寺、コーヒーのボガは中学も卒業間近、おませな友から誘われ行ってみたのが始まりかなぁ。1ボガ、2ボガ、3ボガと、当時は吉祥寺のあちこちに3つのお店として増殖していました。
 時代の流れで喫茶店というものがどんどん減る中、1ボガだけが残って…。
 でも、私もいつの間にやら禁煙に染まってしまって、煙くゆるお店はご法度。ぜ~ったい入れないタイプのお店を懐かしく、「私は入らないけれど、なくなったら淋しい」と通り過ぎていました。

 いつだったか、イタリアの旗ひらめくお店に様変わり。ついにボガもなくなったのか、と淋しく思っていたら……。看板も昔のままで、喫茶店のあのテーブルなのに、イタリアン。
 ある日、ランチに入ってみたら、うーん、おいしいではないですか! ランチのサラダもちゃんとフレッシュな素材でしっかりしているし、パスタのバジルソースは業務用ではなく、ちゃんとオリジナル。満足のいくものでした。当然、食後のコーヒーはおいしい。
 シェフにお声をかけたら、コーヒー専門店だった頃から世代交代した息子さんでした。よかった~、こんな風に受けつがれて。

 この間は土曜の夕方、疲れきってやっと帰りついた吉祥寺で一服。いちじくのケーキとコーヒーで、なんと650円!この界隈では破格。それなりの材料でのケーキのお味はとてもおいしいのです。元気も戻りました。

 この小さなお店、息長く続いてほしいな、と願っているところ。きっと大丈夫! 根っからの吉祥寺っ子がこのお店をついだのだから、と思っているところ。
[PR]
by artemis-journal | 2010-10-13 15:55 | おいしい

新宿駅最後の小さなお店ベルク

  お気に入りに入れてね! リンクもうれしいです。
☆★アルテミスのトップページへどうぞ。★☆
★☆「月のやさしさ」のダイレクトショップはこちらです。★☆


友人が新宿のベルクについて、ツィートしていて思わず反応。私はベルクに通いつめたわけでもないけれど、たま~に一服するコーヒ―屋さん。そしてそこにある手作りの新聞が印象的。
 新宿東口地下の改札の並び。それはそれは人通りの多い場所です。奥のおそば屋さんと、その一角だけは特別の場所です。
 一時期、歌舞伎町に毎週通っていたことがあり、早朝とか帰りがけの一杯のコーヒーでお世話になりました。朝は魅力的なお弁当も売っているし、夕方になると、ビールの方が多かったかしら。ひとり、あるいは少人数でちょっと一杯、って感じ。おいしいおつまみもあって…。

 古くからあるイメージだったけれど、20周年なんですね。私にはもっとずっと昔からあるイメージなのは、「ベルク通信」にあるのかも…。昔、こんな新聞形式の通信が多かったんですよ~。

 数年前に「ベルクの署名」をやっていた関係で、事情を理解し「私が一番憂う事態」を感じ、コメントを書いたりしました。
 それは1994年の「ベルク通信」の第一号に書かれている事に、思う所が重なったからだと思います。『新宿駅最後の小さなお店ベルク』として本も出た様子。まだ、目にしていないので、早くみたいないあぁ、と思っているところ。
 私の一番大切に思う点は「ひとつのお店にひとつの個性」という点でしょうか。

 話がそれてしまいますが、「資本」っていざ、という時の「首根っこ」だと思うんです。資本はお金の価値だけじゃなくて、人的資本という言い方もありますが、「根っこ」の部分が資本なんだと思います。資本は大きさではない別の価値があるのではないかな、と思うのです。
 スターバックスのコーヒーのお味に、そこそこ満足できているのですが、その資本はどこ? ベルクのコーヒーは? 良く待ち合わせをするアフタヌーンティーって、グループリーグなのね。 あ!スターバックスと根っこは一緒じゃない!さて、吉祥寺のお気に入りの紅茶屋さんG-clefはどうだろう?

 そうやって自分の身の回りのものを辿っていくと、「ほー、それは知らなかった」という驚きの“資本つながり”の事実を発見します。時には「そうか~」ということにも出会うわけです。
 「買う」ということで、どの資本につながっているのか? と手繰り寄せると、そのお金が平和のために使われているのか、そうでないのか、ということも見えてくるし…。

 そういう根っこの部分を知っておくことも、大切じゃないのかなぁ。こだわる必要はないけれど、知らないままでいるよりは…。

 最後に、ベルクが駅ビルの「ルミネ」の店子としてのご苦労が書かれているページをご紹介しておきますね。
[PR]
by artemis-journal | 2010-10-07 19:33 | 社会

草間弥生展at吉祥寺

  お気に入りに入れてね! リンクもうれしいです。
☆★アルテミスのトップページへどうぞ。★☆
★☆「月のやさしさ」のダイレクトショップはこちらです。★☆


 草間弥生さんの作品、大好きです。

 我が家の近くに、草間さんの版画の数々を所蔵していらっしゃる方がいらして「譲ってもいいらしい」ということで、よっぽど買ってしまおう、と思った思い出があります。実は近所のコーヒー屋さんに、時々、その草間さんの版画が展示されることがあるんです。なので、版画を観たくなったら、コーヒー飲みに行こう! と思って、購入は断念しました。(だって半端なお小遣いでは買えないのですもの。それでも、市場価格よりず~っとお安くなってました。)

 私の過去を辿ると2004/5/7には(ブログではなかったので、過去ログからひっぱてきました。)こんな事を思っていて、今と変わらんじゃないか、と確認。
 
そんなときに、草間弥生さんの力ある言葉を聞きました。
 「今はこんな争いの時代でしょ。だから芸術家はどんどん展覧会やって、(平和への)力づけをしなくちゃ」
芸術家の責務、そんな話でした。
草間さんは決してラクをして生きてはいない方です。
作品の制作を続けることがすなわち彼女が生きていること。
制作以外でタレント業をしたりするタイプではなく、いつも全身全霊をかけて制作をされている方。
私は「全身全霊」、あるいは脇目もふらず、というのに憧れています。
子育てや社会生活には不向きなタイプではあるけれど。子育ても手抜かりなく、でも、制作に没頭する日々なんてあり得ないわけで‥‥。
私のイメージのジレンマ。
心の奥底で、草間弥生さんのエネルギーがうずきます。
彼女の展覧会が終わる前に、出かけてみよう。
私の押し込んでいる「芸術」への憧れに水やりに。


2008/4/13のブログ「草間さんとはなこさん」
ドキュメンタリー映画の『≒草間彌生~わたし大好き~』の頃ですね。

 今回の吉祥寺美術館での作品は小型の版画が中心。その空間に入る前に、大きな深呼吸をして、気持ちを切り替えて、しばし草間ワールドに浸ります。今回は1950年代のコラージュに惹かれました。あまり見た事がないものでした。若い頃の強いエネルギー。
b0002916_15322116.jpg


 美術館の入り口のショップでは、本やらいろいろ売っているので、当然欲しくもなるのですが、そこは断舎離精神で、家に物を持ち込まない! とさっと帰ってきました。
 入館料100円で味わえるのですから、もう一度行っても良いですし!
 (※吉祥寺は来週末から、アトレに続き伊勢丹後の専門店街コピスがオープンするので、吉祥寺は大混乱状態まちがいなし。展覧会場と直結なので、こちらも混むのかしらね。)

 贅沢を言えば、彼女のエネルギーはインスタレーションで存分に味わいたいものです。彼女の大きな作品のある直島(瀬戸内)に行きたいのですが、なかなかリッチな旅となるので、夫の趣味とは違うし、実現の見込みは立ちませんね。
[PR]
by artemis-journal | 2010-10-06 15:44 | アート

ハロウィーンの季節

  お気に入りに入れてね! リンクもうれしいです。
☆★アルテミスのトップページへどうぞ。★☆
★☆「月のやさしさ」のダイレクトショップはこちらです。★☆


 こんなかぼちゃ、どこから持ってきたのかしら? 日本で育てたのかしら?
b0002916_10401677.jpg

 三鷹駅近のお店の入口で発見しました。(ちょっと影になって、飾ってあるのか、仮置きか?!)
 ハロウィーン、かぼちゃがシンボル。どうしてかな? と思ったら、秋の収穫祭の象徴で、それをランタンにして魔よけ、だそうです。ケルト民族の流れでカトリック系のおまつり。お話の流れを聞いていると、霊を迎え送る日本のお盆に似ていますよね。この世に漂っている霊にあの世に行って頂くハロウィーン。そしてそこには「火」が介在する…。
 世界中に精霊というものを大切にする儀式があり、宗教があり…。生き方の最後、それが死なんですよね。
 
 昨日「お葬式にお金をかけないようになった」というニュース。形式にこだわらず、納得いくお葬式っていいですよね。故伊丹十監督の映画に『お葬式』っていうのもあったなぁ。

 先日、仲良しの友が泊りに来て、一晩おしゃべり。自分の両親と夫の両親と一緒に住み、お世話をしているとのこと。四人四様の生き方に、自分の死までの道のりを思ってしまうようです。その人の弱点がクローズアップされてくるのが人生の最後の季節。
 日々の暮らしの大切さ、寝る前の安心感…。その連続が生。

 このところ、自分の弱点が浮き彫りにされてしまって、相当落ち込んでいるのですが、それも乗り越えたら、一皮むけるかも。人生の最後を埃まみれにしないために……。
[PR]
by artemis-journal | 2010-10-01 10:50 | 社会