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豊かな生き方に思いを寄せて

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 キアラ・シベロ(Chiara Civello)が気に入っています。彼女のアルバムはまだ“Last Quarter Moon”1枚だけ。一番初めに聞いたは、いつものことながらJ-WAVE(ラジオ)。彼女がブルーノートでライブをやるというので、出かけたかったのですが、ひとりでブルーノートは、ちょっと寂しい。娘を誘っても、私が二人分払うので、これもちょっと。CDだけで我慢しました。
 先日の掘り出しモノは、「澤野工房」のセレクション。トリオが多いようです。耳心地が良いです。最近は雑貨屋などに並んでいるCD、お店との趣味が合えば、選ぶ手間いらずですね。
 そして、NORDICサウンド。北欧のJAZZYな音使い。これもなかなか。万博の北欧館で入手。この手はあと数枚欲しいところ。
 ところで、先日、6年ぶりに会った友人とワタリウム美術館へ出かけてきました。「岡倉天心展」が開催されていたのですが、最近、私は、過去の人々の生き方に、「この時代にすごいなぁ」とか、「きっと辛かっただろうな」とかそんなことを感じることが好きです。
 イサドラ・ダンカンというモダンダンサーの生き方にも触れることがありました。そのことを私と同世代の女性に話したら、「私たちの時代ってまだまだ女が、っていうところがあったでしょ。それを彼女のように裸足で踊って、自由に生きたっていうのに、一時すごくはまったの。久しぶりにその名を聞いて、若い頃のあの感情が甦ったわ」と。彼女自身は吉祥寺でお店をやっている、女性として私はあこがれるタイプの素敵な方。
 私も若い頃はあれもしたい、これもしたい、と思いながらやれず仕舞い。時代も保守的だし、両親も保守派だったので、あきらめることがたくさんありました。ま、私が「本当に」やりたかったならできたはずとも言えますが‥‥。
 私としては、何かの思いをやり遂げる、というのは周りの支えも必要かもしれないな、と思っています。岡倉天心、イサドラ・ダンカンという世に名を残した彼らの熱意や孤独を思うと、決して楽をしていた人ではないのだな、と心の奥に響きます。
 それにしても、ワタリウムで流れていた音楽、「あ、この曲‥‥」と思って知りたかったのに、「サンプル版でもらったものなので、わかりません」だって。がっかり。
 実はワタリウムに一緒に出かけた友人、とても素敵な作家。出版した4冊の本はどれも高品質。今取り組んでいるのが初ジャンルの小説だとか。いつか、彼女このコラムで紹介したいな、と思っています。
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by artemis-journal | 2005-06-26 11:53

アポロ的、ディオニソス的

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 最近ギリシャ神話に接する機会があって、アポロとディオニソス(バッカス)についてちょっとネットで遊んだり、神話を読んで、「ほー」と関心したり。
 私の趣味は「女神」。どうもギリシャ神話のいろんな神々は男性中心に作られたものにしか見えず、あまり好きではありません。なんで男性中心?っていうのは私の説明ではとてもうまく言えないので、 松岡正剛 千夜千冊でも読んで頂ければ‥‥。(女神についての本の紹介もばっちりあり!)
 ところでギリシャ神話の12神の中でも、アポロとディオニソスの関係は対比される事があります。時には善のアポロ、悪のディオニソスみたいな。ディオニソスの一面としてサターン(悪魔)的な要素があるためのようですが。
 アポロは音楽・学問・文芸/形式・秩序・理性の神としての太陽神。そしてディオニソスは演劇/陶酔・混沌・創造の酒神。
 1944年まで「魔女狩り」が行われていたヨーロッパ。「サバト」と呼ばれる魔女の儀式がディオニソスに仕える巫女の宴と関連付けられたことで、ディオニソスのイメージも暗い方へひっぱられるようです。(「魔女」っていうのは、悪魔系ではなく、実はシャーマンのような力を持った女性だったというのが私の説です。)
 しかしながら、父を殺し母と結ばれるオィディプス物語はアポロの予言です。医学の神でもありながら疫病を蔓延させるのもアポロ。相当怖い面も持っています。
 歴史的には、産業革命以降、現代まで、アポロ的な力が尊重され、ディオニソス的な力が圧されてきました。その均衡がアンバランスになってくると、今度は反文明的なディオニソスの要素がウズウズし始めるのが世の常。
 アポロらしいすっきり美しいもの(ハーモニー/調和)とは異なる力を人々は求めているようです。カオスの中から創造を産み出す、ちょっと御し難いけどパワフルな人々の力が必要なのかな、と感じるこの頃です。
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by artemis-journal | 2005-06-17 09:29