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放射能オバケのこと、そして『いのちと放射能』を読む会(改訂4/26)

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 私は放射能と聞くと、ビクッとしてしまいます。チェルノブイリ4号炉の爆発の映像に始まった妊婦だったから。食物による被曝をできるだけ避けなければ、と一生懸命だった事が思い出されてきます。夕立でずぶ濡れになってしまった時、子どもを抱き必死で走った事…。
 あれほど遠くの国の事故なのに、「今日は○○でホウレンソから放射能検出」「ヨーロッパの小麦が汚染」「北欧のキノコは高濃度の…」「貝類は濃縮される…」毎日、そんな情報ばかり気にしていました。

 でも、今はもっとヒリヒリした感じです。母たちがどんな辛い思いをしているのか…。私は娘と息子が既に大人になり、次世代がどうなっていくのか、そんな不安も生まれてきます。

 実は、私の子どもの頃は、世界各地の核実験も盛んで、大気中の放射能濃度も相当高かったようです。「雨に濡れたら禿げるよ~」っていう調子だったし、雨が降ったら、大きな口あけて雨水を飲んだりしてたから…(+_+)。

 そうはいっても、今の“安全デマ”の風評被害には困ったものです。

 母親と一口に言っても、立ち位置によって、何かと二分されているようです。「気を付けられる限り気を付ける」という念入り派と、「そんなに気にしてたらまいっちゃう」というあきらめ派。今回、西に避難できたのは専業主婦で、勤め人はそうは行かなかったでしょう。仕事しつつ、気にしていたら、保育園にも預けられなくなってしまうので、そこは、気持ち的にOKを出さないとムリ。

 放射能は見えないオバケと似ていて、“見える”人には怖いし、“見えない”人は気にせずにいられます。ですが“見える”と言ったところで、どこまで何が見えているのか…。計測されたデータや気象データと絡み合わせみたり…。まして放射能の専門家なんて周りにはなかなかいません。

 震災後、仲間内で食事を共にすることが何度かありました。その時、安心でき、信頼する仲間といると元気になれるのだな、と実感。涙したかと思ったら、たわいない事で笑ったり…。それに、みんなそれぞれの関心に添った「大事な事」を知っていたりするものです。

 私自身、本業の布ナプキンメーカー以外にも、この10数年間は環境に関わる仕事に携わってきました。専門家のように、深堀する事はないけれど、全体を広く見渡す事に気を配ってきました。
 そういう「広く見渡す」のはひとりでやるより、みんなで一緒にやって行く方がずっと良いな、と感じています。

 そこで試してみよう、と思っている事があります。
 生命科学者、柳澤桂子さんのわかりやすい『いのちと放射能』という文庫本は、20数年前のものを改訂したもです。ご自身が難病で、生と死を科学者として感じられた柳澤さんの本は、哲学書でもあり、じっくり味わうには最適な時期かもしれないな、と思い、この本をみんなで読んでみよう、と思いました。放射能のオバケと相対するのですから、ちょっと勇気がいるし、読んだ後、フ~ッとため息が出るかもしれません。
 そんな時でも、読んだ後には、みんなで美味しいものを頂きながらおしゃべりをしたら、きっと和めるにちがいない、と思うのです。
 それも、あちこちでポツポツと開かれたらいいな、と思っています。その時にみんなで共有できる、心がけたらいいな、と思うポイントを記してみました。(←このポイントについて、いろんな捉え方があり、“制約”となったり、言いたい事が言えなくなるのを避けるために、個人的にお伝えすることにしました。4/26変更)

 私は5月からできるかしら。ちょっと楽しみです。(4/26追記:3か所での開催が決定しました。近日中に次のブログで詳細をお知らせしますね!)
by artemis-journal | 2011-04-24 00:52 | 社会
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