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脳と心

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 今、楽しみに読みかけている本。脳科学者の茂木健一郎氏と精神科医の斉藤環氏の往復書簡の『脳と心』(双風舎)。

 読みにくいけれど、「脳は心を記述できるのか」というネット上のページもあります。

 10年ほど前になるでしょうか。養老孟司氏の著作、『バカの壁』を読んだ時、なんだかちょっと…、と批判的な気持ちになっていました。(その後、養老氏の講演会を主催した友人は、彼の“壁”にぶちあたったようですが、読後の印象から、さもありなん、という感じでした。)
 これが脳の流行りの最初だと思います。

 その後の10年、巷では脳流行り。よくTVなどマスメディアでお見かけした脳科学者の茂木健一郎氏。脳科学なんて私のような非理数系の者にはわかんない難しい分野なので考えてもムリ、と端から考えていなかったんですが、ただし、「すべてのカギを握る脳」として扱う偏った社会の風潮に、少々行き過ぎなんだろうな、とは感じていました。私は、この、カンに頼りがちで、ついつい感覚が先行してしまうのです。(何しろ、この直観、結構役立っているので、難しく考えるよりいいんです(^^; )

 ぶらりと立ち寄った本屋で『脳と心』を見つけて一目ぼれ。
 最後まで読み切ってもいないのに、面白い!と言い放っている私です。(いい加減ですので、悪しからず。)

 斉藤環氏の丁寧な示唆にほぼ共感し納得できます。茂木健一郎氏の話は、気持ちはわかるけれど、納得は行かない、そんな感じでしょうか。
 社会の風潮に違和感を感じながらいる私には、ピタッとくる斉藤氏の茂木氏への突っ込み。
 
 科学が万能ではないからといって、非科学的でいい、ということにはならないのですよね。

 天才肌の茂木氏と秀才型の斉藤氏の書簡として読むこともまた楽し。

 読書の秋です。次は池田晶子氏の『41歳からの哲学』を楽しもうかしら。私には、自分を信頼できる拠り所が欲しいのだろうな、そんなことが見え見えの本の選択ですねぇ。
by artemis-journal | 2010-11-03 23:22 |
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