積極的平和の語義、どっちが正しい?

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 先日、財団法人日本国際フォーラムの政策提言が、産経新聞、朝日新聞、日本経済新聞、ジャパン・タイムズ、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン/朝日新聞の五紙の意見広告として掲載されました。

 「こんな読みにくい文字、誰が読むのかな?」という体裁ながら、がんばって読みました。
 三章からなる政策提言の第一章は「国土防衛のための提言」。小見出しとほんの一部を抜粋してみると…
 
1.「非核三原則」などの「防衛政策の基本」を再検討せよ
  「非核三原則」の第三原則「持ち込ませず」も形骸化している。米国の拡大抑止に依存する日本の立場と矛盾しない原則にする必要がある。

2.米軍再編プロセスに協力し、集団的自衛権の行使を認めよ
  集団的自衛権が行使可能な権利であることを、解釈の変更または憲法の改正によって認める必要がある。

3.「武器輸出三原則」は根本的にそのあり方を見直せ
  「一国平和主義」「一国防衛主義」の観点から独り善がりの平和主義に陥っている。

4、国家の情報収集・分析体制を整備・強化せよ
  公開情報に偏向してきた情報収集体制を改め、「ヒューミント」(人脈情報)の非公開情報収集体制を強化すべきである。

 ご挨拶には「これまでの消極的・受動的平和主義から積極的・能動的平和主義へ進化すること」とあります。

 どうお感じになりますか?

 一方、平和学という学問もあります。

 岡本三夫先生は、積極的平和を「衣食住、人権福祉、エンパワーメント、構造的暴力の極小化」だと。消極的平和を「戦争の不在(戦争がないこと)直接的暴力の極小化 」。その上で、平和=消極的平和+積極的平和と示されています。

 ベクトルが反対向いているふたつの「積極的平和」ですよね。日本国際フォーラムの主張は「積極的防衛」とだと思うのですが。
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by artemis-journal | 2009-10-26 17:28 | 社会
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